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外出先からスマートフォンで映像を見られる防犯カメラというと、インターネット上に録画を残す「クラウド型」を思い浮かべる方が多いかもしれません。けれども、カメラを線でつなぎ、社内のレコーダーに録画する方式でも、スマートフォンで確かめることはできます。メーカーや公的機関の資料をもとに、この方式の良さと注意点を整理します。
01スマートフォンで見られるのはクラウド型だけではない
キヤノンマーケティングジャパンの解説では、インターネットにつながるカメラを使うと、離れた場所の様子をその場で見られ、現地へ行く時間や費用を減らせると説明しています。この便利さは、映像をインターネット上に保存する方式(クラウド録画)だけのものではありません。
社内に置いたレコーダー(録画装置)に録画する方式でも、メーカーが用意するスマートフォンのアプリからレコーダーにつなぎ、今の映像や録画した映像を見られる製品があります。たとえば監視カメラメーカーのi-PROは、レコーダーにつないで録画を日時で探して再生したり、異常を知らせる通知を受け取ったりできるアプリを出しています。録画をどこに残すかと、スマートフォンで見られるかどうかは、分けて考えることができます。
02録画を社内に残す良さ
NTT東日本の解説では、HDD(記録装置)を内蔵したレコーダーは、価格が手頃で容量が大きく、長い時間の録画に向いているとしています。1台で複数のカメラの録画をまとめられるものもあります。NTT西日本の解説では、100万画素のカメラを1台、途切れずに録画する場合、2TBのHDDでおよそ27日分という目安を示しています。画質や台数で変わりますが、1か月前後の映像を手元に残しやすい方式です。
クラウド録画は、レコーダーが要らない代わりに、月ごとの料金がかかり続けます。キヤノンマーケティングジャパンは、料金は台数や保存日数で変わり、事務所や店舗の防犯では1か月以上残すのが望ましいとしています。また、NTT東日本はクラウド録画について、インターネットが切れている間の映像は録画されないと説明しています。社内のレコーダーに録画する方式は、インターネットの回線が止まっても、社内でカメラとレコーダーがつながっていれば録画を続けられる点が安心です。
03カメラは線でつなぐと安定しやすい
カメラとレコーダーのつなぎ方には、線(ケーブル)でつなぐ方法と、Wi-Fi(無線のネットワーク)でつなぐ方法があります。キヤノンマーケティングジャパンは、Wi-Fiは通信の具合に左右されやすく、24時間止めずに動かすことが前提の使い方には向かないとしています。線でつなぐ方式は、壁の中や天井裏に配線する工事が要り、台数が増えると配線が込み入ることもあります。その分、毎日休まず録画を続ける防犯カメラには合ったつなぎ方です。
04レコーダー方式で気をつけたいこと
社内に録画を残す方式には、守るべきものも社内に置くことになります。NTT東日本は、HDDを内蔵したレコーダーは振動に弱いとしています。公益社団法人日本防犯設備協会は、映像をためるHDDや熱を逃がすファンは2〜3年を目安に交換が必要だとしています。レコーダーそのものを盗まれたり壊されたりすると録画も失われるため、静岡県の手引きにあるように、鍵のかかる部屋など、関係者以外が近づけない場所に置くと安心です。
スマートフォンで見られるようにする場合は、レコーダーもインターネットにつながります。東京都大田区やIPA(情報処理推進機構)は、パスワードを初期設定のまま使うと、映像を他人に見られるおそれがあると注意を呼びかけています。初期のパスワードを変えること、ファームウェア(機器を動かす内蔵のプログラム)を最新にすることが基本です。あわせて、誰のスマートフォンで見られるようにするかを決め、人ごとにIDを分けておくと、担当者が替わったときにも止めやすくなります。
05クラウド型が合う場合もある
どの会社にもレコーダー方式が合うわけではありません。レコーダーを置く場所がない、配線の工事ができない建物である、小さな拠点が多く1か所に1台ずつ置くのが難しい、といった場合は、クラウド録画のほうが合うことがあります。NTT東日本は、クラウド録画は録画が社外に残るため、盗難や災害で録画が失われるおそれが低いとしています。何日分の映像を残したいか、月ごとの費用をどう考えるか、レコーダーを安全に置ける場所があるか。この3つを先に考えてから方式を選ぶと、導入してからの迷いが少なくなります。
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