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Windows 10のサポート終了から1年。古いパソコンを使い続けるときに確かめたいこと

執筆:ミネルバ編集部

Windows 10のサポートが終わって1年が過ぎました。パソコンは今も動きますが、その裏で何が止まっているのでしょうか。マイクロソフトとIPA(情報処理推進機構)の公開情報をもとに、使い続けることのリスク、社内で最初に確かめたいこと、すぐに移せないパソコンとの向き合い方を整理します。

01「サポート終了」で止まるもの

マイクロソフトは、Windows 10のサポートを2025年10月14日に終了しました。同社の案内によれば、終了後もWindows 10のパソコンは引き続き動きます。電源が入らなくなったり、急に使えなくなったりするわけではありません。

止まったのは、裏側で届いていたものです。セキュリティの更新プログラム(見つかった弱点をふさぐ修正)、不具合の修正、技術的な問い合わせ窓口が提供されなくなりました。見た目はいつもどおりでも、新しく見つかった弱点がふさがれないまま残っていく状態です。

02使い続けると何が起きやすくなるか

IPAは注意喚起の中で、サポートが終わると新しく見つかった弱点が修正されないため、情報漏えいや業務の停止につながるおそれが高まると説明しています。同じページでは、アメリカの政府機関が公開している「実際に悪用が確認された弱点の一覧」に、2024年以降に公開されたWindowsの弱点が2025年9月末時点で41件登録されていたことを紹介しています。その中には、ランサムウェア(データを使えなくして身代金を求める攻撃)に使われたものも含まれます。

また、OSのサポートが終わると、その上で動くブラウザやメールソフトなど、ほかの会社のソフトも順に対応を終えていきます。OSだけの問題ではなく、パソコン全体が少しずつ古くなっていく、と考えると分かりやすいでしょう。

03Office 2016と2019も同じ日に終わっています

見落としやすいのが、表計算や文書作成に使うOfficeです。マイクロソフトの案内によれば、Office 2016とOffice 2019のサポートも、Windows 10と同じ2025年10月14日に終了しました。

こちらもアプリはそのまま使えますが、セキュリティの修正や技術サポートは提供されません。パソコンを新しくしても、買い切りの古いOfficeを入れ直して使っている場合は、同じ問題が残ります。パソコンとOfficeは、別々に確かめておくと安心です。

04まず社内のパソコンを一覧にする

最初にしたいのは、社内のパソコンを一覧にすることです。1台ごとに、使っている人、Windowsの種類、Officeの版、主な用途を書き出します。台数が少ない会社でも、書き出してみると「受付の古いパソコン」や「倉庫で使っている1台」など、忘れていたものが見つかることがあります。

次に、1台ずつ行き先を決めます。マイクロソフトの案内では、決められた条件を満たすパソコンは、Windows 11へ無料で切り替えられます。条件を満たさないパソコンは、Windows 11の入った新しいパソコンへの買い替えが選択肢になります。業務で使っているソフトが新しい環境で動くかどうかも、あわせて販売元に確かめておくと、切り替えのあとで困らずに済みます。

05すぐに移せないパソコンとの向き合い方

特定の機械や古い業務ソフトのために、すぐには切り替えられないパソコンもあるかもしれません。マイクロソフトは、会社向けに「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」を用意しています。同社の説明では、サポート終了後も最大3年間、重要なセキュリティ修正を受け取れます。購入は1年単位で、料金は1台あたり年61米ドルから始まり、1年ごとに2倍になります(2026年10月時点の公開情報)。新しい機能や一般的な技術サポートは含まれません。

ESUは、移行までの時間をつくるための仕組みです。IPAも、根本的な対策はサポートが続いている新しいOSへ移ることだとしています。どのパソコンをいつまでに移すかの予定を決めたうえで、間に合わない台数だけに使う、という考え方が向いています。古い機械につながったパソコンの場合は、その機械の販売元に新しいOSへの対応予定を問い合わせるところから始めるとよいでしょう。

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