MEDIA/防犯カメラ

駐車場や屋外に防犯カメラを付けるとき。雨・日差し・配線・雷で確かめたいこと

執筆:ミネルバ編集部

屋外のカメラは、雨や日差し、暑さ寒さ、雷にさらされながら、何年も動き続けることを求められます。メーカーや警察の公開資料をもとに、防水の表示の読み方、日差しと温度、配線と雷への備え、駐車場ならではの注意点を整理します。

01防水の表示「IP66」の読み方

屋外用のカメラのカタログには、「IP66」のような表示があります。キヤノンの解説によれば、これはJIS C 0920という規格で決められた保護の等級です。1つ目の数字は砂やほこりへの強さで0〜6の7段階、2つ目の数字は水への強さで0〜8の9段階です。どちらも数字が大きいほど強いという意味です。

IP66の場合、1つ目の6はほこりが中に入らないこと、2つ目の6はあらゆる方向からの強い水しぶきに耐えることを表します。同じ解説では、防犯カメラは高い位置に付けることが多く、水に浸かるおそれが低いため、IP66で十分な場合が多いとしています。屋外に付けるときは、まずこの表示があるかを確かめるとよいでしょう。

02雨は、本体よりもつなぎ目から入る

本体が防水でも、それだけで安心とはいえません。キヤノンの解説は、本体がIP66でも、ケーブルの端やあとから付ける部品は防水ではないことがあるとして、水がかかる場所ではつなぎ目に防水テープを巻くなどの処理が必要だとしています。雨の日はレンズの前に水滴が付き、映像が見えにくくなることもあると書いています。

NTT東日本の解説も、屋外の配線について、ケーブルを樹脂の管(PF管)に通して雨や風による断線を防ぐこと、カメラとケーブルのつなぎ目は防水の箱(ジョイントボックス)の中で濡れないようにすること、建物の中へ線を引き込むために開けた穴は防水のパテでふさぐことを挙げています。見積もりのときには、カメラの値段だけでなく、こうした防水の処理が工事に含まれているかも確かめておくと安心です。

03日差しと、暑さ・寒さへの強さ

屋外では、朝日や西日がカメラに差し込んだり、明るい空と暗い軒下が一つの画面に入ったりします。ALSOKの解説は、逆光や西日の影響を受けやすい場所には、逆光補正の機能があるカメラが向いているとしています。ハンファビジョンの説明でも、明るい所と暗い所を同時に見やすくする機能(WDR)がないと、明るい所は白く飛び、暗い所は黒くつぶれてしまうとしています。付ける向きを決めるときは、昼だけでなく、日が傾く時間の映り方も確かめておきたいところです。

暑さ寒さへの強さは、カタログの「使用温度範囲」で確かめます。たとえば三菱電機の屋外用のカメラケースの仕様書では、使える周りの温度をマイナス10度から40度、湿度を90%以下で結露しないこととし、塩害のある地域には設置できないとしています(2026年10月時点で公開中の資料)。数字は製品ごとに違います。真夏の日なたや冬の朝の冷え込み、海の近くかどうかを思い浮かべながら、付ける場所に合うかを見比べてください。

04配線と電源、そして雷への備え

屋外のカメラで意外に手間がかかるのが、電気をどこから取るかです。エレコムの解説は、設置場所の近くに電源のコンセントを確保する必要があるとしています。コンセントがない場所では、LANケーブル1本で通信と電気の両方を送るPoEという方式が使われることもあります。ケーブルで送れる距離には限りがあるため、録画装置から離れた駐車場の奥などでは、中継の機器が要るかどうかを施工する会社に確かめておきます。

もう一つが雷です。キヤノンは、雷による異常な電気(雷サージ)は、遠くに落ちた場合でも電源の線や通信の線を通って機器に入ることが多いとして、ネットワークカメラの全機種について注意を呼びかけています。雷による故障は修理を受け付けられないとし、雷の電気を地面に逃がす避雷器(SPD)を付けることを勧めています。建物を守る避雷針は、電子機器の対策にはならないとも書いています。雷の多い地域や、建物から離れた柱にカメラを付ける場合は、避雷器を入れるかどうかを見積もりの段階で相談しておくとよいでしょう。

05駐車場ならではの注意と、付ける前の確認

広島県警察は、車の防犯対策として、見通しがよく夜間も明るい場所に止めること、駐車場にセンサーライトと防犯カメラを付けることを勧めています。人目を嫌う相手には、明かりとカメラを組み合わせるほうが効き目が期待できます。暗い駐車場では、照明を足すことで、カメラの夜の映り方もよくなることがあります。

一方で、駐車場は公道や隣の敷地に接していることが多く、向きによっては関係のない人や車まで映ってしまいます。撮る範囲は自社の敷地に絞るようにしてください。借りている建物や駐車場であれば、壁に穴を開ける前に、管理会社や持ち主の許可を得ておきます。高い所への取り付けや外壁の工事は、個人では難しい場合が多いため、施工する会社に任せるのが安全です。防水の表示、使える温度、電源の取り方、雷への備え。この4つを、見積もりのときの確認項目にしてみてください。

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